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シュピーゲル誌の日本語訳をしていただきました!

半谷さんのmixiのマイミク、めだかさんより、ドイツ語からの日本語訳をいただきました。
めだかさん、ありがとうございます!!

 http://www.spiegel.de/panorama/gesellschaft/0,1518,815549,00.html外部リンク

福島難民
放射線地域での孤独な伝道者 (福島県田村より Heike Sonnberger)

葛尾村は福島原発から20kmの立ち入り禁止地域にあり、そこの住民は避難住居に避難中であるが、多くの人は苦悩している。
自称放射線専門家が彼らが再び前の暮らしにもどられるように恐怖をとりのぞこうとしている。

50歳の半谷 輝己氏は「秋刀魚の骨は危険だ」と言いながら色鉛筆で描かれた挿絵を取り出す。その上では青白い魚がかわいらしく微笑んでいる。「ストロンチウムはその骨の中に蓄積する」残念ながら、彼らはこの魚を丸々食べてしまう。ほうれん草は全然安全問題にならないし福島産の牛乳も現時点では問題なく飲めると半谷は言う。政府の測定値も無所属の専門家の彼は正しいという。

半谷 輝己は化学を専攻した教師で、地震前は私立の進学塾で学生をしごいていた。しかし3月11日の震災以後は田村市の子供達は勉強する気がなくなってしまった。これは福島の原発事故に関係あるのか?「わからないなぁ」と半谷氏は答える。

田村は福島第一から約50km(40km)西にある。そこでの放射線量は(ドイツ)バイエルン地方の多くの場所に相当する程度である。半谷氏は学生が来なくなってから暇になった。しかし、彼は退屈していない。この人には使命があるのだ。

福島産の何キロもの桃
半谷氏は自分の故郷の人々を放射線恐怖から解放する事に決めた。測定値、独学専門知識と幸せを送る笑顔で。

彼の今の目標:葛尾の人々。この村は原発から20kmの避難地域にあり、何軒かの家は立ち入り禁止地域の内にある。住民のほとんどが避難した。政府は高い放射能の為にはその方が安全だと言う。半谷氏はここの線量は以前より高いけれど危険ではないという。

地震、津波、福島:日本の災害
「政治家の誰も、学者の誰も責任を持ちたくない。私は責任をとる!」何故?半谷氏は考えながらゆっくりつぶやく「葛尾が好きだし、そこの人々がまた普通の生活にもどって幸せになって欲しいから」

半谷氏は暖房が充分きいた車で雪の積もった葛尾への道を飛ぶように走る。「政府の測定値を信じている」と言う。科学者達が測定したんだ。とても優秀な装置で。「一台、一千五百万円もする!」半谷氏は感激して頭を助手席に向ける。車が走行路からややはずれる。彼の妻はこの夏何キロも桃をこの付近で購入した。全く汚染されていないのに誰も欲しがらなかったから信じられないくらい安かった。

イノシシに注意
葛尾ではカラスが鳴いている以外全く静かだ。何百もの牛がいた動物舎の屋根から腕の長さのつららがぶらさがっている。軽四輪車の窓には雀が羽ばたいている。半谷氏は高価な革靴で雪の中を歩いている。彼はもともとは高級料理店で余暇を過ごすのが好きなのだ。しかし愚痴は言わない。これは大事なんだ。放射線恐怖がこの村に何をしたのか独逸からの客は理解しなければならない。

町の真ん中にあるコンテイナーの中で三人の女性が座っている。「放射線が私達の一番の心配なのよ」と吉田ゆきみさんは言う。この57歳の女性は以前この近くで米菓子を売っていた。今、彼女は(絶対に諦めない)と書いてある青い上着と帽子をかぶっている。彼女は葛尾を略奪者から守ろうという市民パトロールに属している。

コンテナーの中は暖かい、吉田さんが自分で作ったぬいぐるみのフクロウが棚の上にあり、暖房の上には茶瓶ものっている。外で車が通り過ぎると色、車型、ナンバープレート、人は?と女性たちの頭が動く。この値は一冊の帳面に記録され、一人が見なかったものは他の二人が覚えている。もしどこかの家からテレビや農機具が盗まれたら、その捜査に役立つかもしれない。

半谷氏は10マイクロシーベルトまでは問題ないと言う
この女性らはこの仕事があることを喜んでいる。地震の前よりもお互いを解り合うようになった、前より良くなった。東京から当番制で回ってくる警察官は巨大なイノシシに注意しなさいと運転手に呼びかける、これがとても面白い。この暗い時に唯一の明るい光だ。(葛尾村では、放射線より巨大な野生のイノシシの方がよほど危険だということ)

半谷氏はイランでは自然の放射線が一時間に10マイクロシーベルトだと彼女らに話す。この近くの小川で彼の測定器は最高値で5マイクロシーベルト測定した。彼自身の見解では一時間に10マイクロシーベルト以下ならば心配ない。女性達の目が輝き始めた。

半谷氏は立ち入り禁止区域から避難した自分の母についても話す。「避難生活は、ただ座るか寝るだけだった」「そして11月には亡くなった」と言う。吉田さんも深くうなずく。故郷から逃げ出すというストレスが彼女の84歳の母を殺した。再び凍った道路を走りながら半谷氏は心神と経済的な被害が原発事故の最たる問題であると語る。

灰色の箱の村落
およそ1000人の葛尾村民は故郷から車で約一時間の距離の10の村落に分かれて暮らしている。61歳松本久義氏はそのうちの一つの村に住んでいる。その灰色の避難住居村落のなかで遠くに歩けない年寄りの人々の為に店を開けた。そこではタバコ、酒、米菓やプロパンガスを売っている。

「葛尾の私の店はこの10倍はあったし、この住居は恐ろしく狭い」と彼は嘆く。しかし彼は放射線のために帰りたくない。そんなに高くないかもしれないけど、少なくとも前よりも20倍は高い。「それがいいはずはないっ!」

この(避難)村落では多くの人がそう考えていて、その中で半谷氏は絶望的な状況のもとで希望に満ちたメッセージを運ぶから奇妙な鳥に見える。36歳の看護師松本智子氏は真実の言葉が秘められいるかも知れない彼の唇をじっと見つめる。放射能にたいする不安をぬぐいきれないのだ。彼女は一番年下が1歳の4人の子供がいるのを理由に福島産の野菜を買わなくなった。そして彼女は半谷氏の具体的な生活の知恵を聞いている:秋刀魚、鱒、キノコとイノシシはダメ

地下の放射線隔離室

ここの多くの人々は政府から置き去りにされたように感じている。東京の政治家は零ベクレルの食品だけとして、もっともっと厳しい規約にしたいのだと半谷氏は不満を語る。零ベルレルなんて愚の骨頂だ。原発事故の有無以前に人間の身体だってすでに放射能物質の負荷がかかっている。人は食糧の中でカリウム40のような自然界の放射能物質を摂っていると科学者も確証している。大人の身体で自然の基礎負担が平均で約8000ベクレル(ドイツ人サイズ)ある。

「葛尾を離れたのは放射能について無知だからなんですよ」と半谷氏は語る。福島の問題を解決するように政府、学者そして県庁の人々を一つの卓につかせたいのだ。
自治共同体救済者の役目はこの教師には好ましい。「私はこの辺ではよく知られているんです。」と嬉しそうにつぶやく。
半谷氏の放射線に対する恐怖心は大きかったはずだ。なにしろ12年前に自宅地下に一応放射線隔離室を作った。「北朝鮮からのロケット攻撃が怖かったんです」と彼は言う。「津波のことは考えなかった」今回、福島は不幸中の幸い、片目をやられただけだ。それだけなんだから福島からくるもの何もかもを「悪」としなくてもいいと世界中がわからねばならない。

***********
※翻訳に関しては↓のコメント欄もどうぞご参照ください(3月9日)
※kuni yoshidaさんのコメントを受けて、半谷さんから文章を改良してもらいました。(3月10日)
クリームソーダ | - | 01:17 | comments(3) | trackbacks(0) | - |

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Comment
すみません、訂正があります。ご指摘くださった方、ありがとうございます。

x半谷氏は立ち入り禁止区域から避難しなかった自分の母についても話す 
o半谷氏は立ち入り禁止区域から避難しなければいけなかった自分の母についても話す

posted by クリームソーダ ,2012/03/08 11:27 AM

素早い翻訳素晴らしいです。重箱の隅をつつく様でなんなんですが、2,3気になるところがあるので、コメントさせてください。
・東京からやってきてパトロールしてる警察官が運転手にイノシシに気をつけるように言っているのではないでしょうか。
・座るか寝るだけは意図してこう訳したのかもしれませんが、もしかしてgegessenをgesessenと見間違えたのかと。
・半谷さんは絶望的な状況のもとで希望に満ちたメッセージを運ぶから奇妙な鳥に思われるのでは。
・松本さんが半谷さんの唇をじっと見つめるのは彼の言葉を集中して聞くからですね。そのへんも書いてくれたらより分かりやすくなるのではないでしょうか。
日本語に置き換えるときに意図的にそのような言葉にしたのかもしれませんので、そうであるなら無視してください。

posted by kuni yoshida ,2012/03/08 9:47 PM

kuni yoshidaさん

ご訪問、そして注釈コメントありがとうございます!
kuni yoshidaさんの注釈を読むことで、さらにわかりやすくなりますね。
半谷さんにも伝えておきますね。
今回のブログ記事の末尾に、「コメント欄も参照してください」と書きました。
きっと多くの読者の皆様の助けになるでしょう。
ありがとうございます。

posted by クリームソーダ ,2012/03/09 11:34 PM










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